うっとりする景色とは、どんな時に思うものだろう。
陽が落ちる数時間前椅子を片手に阿武町の丘に立ち水平線に陽が落ちるのを沸かしたコーヒーを飲みながらじっと眺めている。
時間と共に赤く染まっていくと海に浮かぶ島々や海鳥はシルエットになり、うっとりと見入ってしまう。
「アブの粕漬け」を作っている阿武町は、大きな工場もなければビルも無い暮らすだけの静かな町です。私の想像するに透明度の高い海は、噴火した溶岩や火山灰が海水を濾過しているのだろうと推測する。
この海と景色は、平安時代から変わらぬ美しい町です。